AGA抜け毛予防に役立つサプリを現役薬剤師が徹底解説|効果的な成分と選び方

現役薬剤師がおススメするAGAに役立つサプリ徹底解説 未分類
薄毛対策 何から始めるべきか
よくある悩み
食事だけでは栄養不足
効果的な対策がわからない
続けやすい方法を知りたい
サプリの役割
AGAを直接治すものではないが髪の成長を助ける栄養を効率よく補給できる

「薄毛対策を始めたいけど、まず何から始めればいいか分からない」
「食事だけでは栄養が足りていない気がする」――
そんな方におすすめなのが、AGA(男性型脱毛症)予防をサポートするサプリメントです。

サプリは直接的に髪を生やすものではありませんが、
髪の成長を助ける栄養を効率よく補うことで、薄毛の進行を抑える効果が期待できます。

本記事では、AGA予防に役立つサプリの有効成分・選び方・おすすめ商品を徹底解説します。

AGA関連はたくさんの種類のサプリが発売されていて、なにを選んだらよいのか迷っちゃいますよね。
今回は現役薬剤師の鈴木が、AGAに有用なサプリの選び方についてご紹介します。

1. AGAサプリとは? ― 医薬品との違い

AGAサプリとは
医薬品との違いを理解する
医薬品
男性ホルモンDHTの生成を抑制
医師の処方が必要
科学的な発毛効果が認められている
サプリメント
髪に必要な栄養を補給
ドラッグストアで購入可能
副作用が少なく継続しやすい
サプリはAGA治療の補助
または
予防目的で使うのが効果的である

AGAサプリは、「髪と頭皮の健康をサポートする栄養補助食品」です。
医薬品のように直接ホルモンに作用するわけではありませんが、
体の内側から髪の成長環境を整えることができます。

医薬品(例:フィナステリド・デュタステリド)

  • 男性ホルモン(DHT)の生成を抑制する
  • 医師の処方が必要
  • 科学的な発毛効果が認められている

サプリメント

  • 髪に必要な栄養を補給する
  • ドラッグストアやネットで購入可能
  • 副作用が少なく、継続しやすい

つまり、サプリは「AGA治療の補助」または「予防目的」で使うのが効果的です。

医薬品とサプリの違いは上記の通りですが、実はサプリの中には医薬品と同一成分のものもあります。
例えば、ビタミン剤は医薬品のものとサプリと両方存在します。国の機関が医薬品と認めた商品かどうかの違いしかないので、効果や副作用のリスクも同程度です。
サプリだからといって、安易な過剰摂取はやめましょう

2. AGA予防に効果的な栄養成分とは?

AGAを予防するためには、毛髪の生成・血流・ホルモンバランスを整える成分が重要です。

AGA予防に有効なサプリメント 亜鉛 毛髪の主成分ケラチンの合成を促す
不足すると抜け毛、薄毛の原因に
1日10~15㎎程度が摂取の目安
牡蠣、牛肉、ナッツに豊富に含まれる

① 亜鉛

  • 効果:毛髪の主成分「ケラチン」の合成を促す
  • 不足すると:抜け毛・薄毛・爪の弱化
  • 代表的な食品:牡蠣・牛肉・ナッツ
    → サプリでの摂取量:1日10〜15mg程度が目安。

ノコギリヤシエキス
天然のフィナステリドと呼ばれる成分
主な効果
男性ホルモンDHTの生成を抑える
5αリダクターゼ酵素の働きを抑制する
特徴
フィナステリドに似た作用がある天然成分としてAGA予防サプリの定番である

② ノコギリヤシエキス(Saw Palmetto)

  • 効果:男性ホルモンDHTの生成を抑える
  • 仕組み:5αリダクターゼ酵素の働きを抑制
  • 特徴:フィナステリドに似た作用がある天然成分

ノコギリヤシは 「天然のフィナステリド」 と呼ばれることもあり、AGA予防サプリの定番です。

ノコギリヤシの有効成分と考えられているのはβ-シトステロールと呼ばれる化合物です。
β-シトステロールが男性ホルモンDHTの生成を抑えるのは確かですが、サプリになったノコギリヤシエキスに治療効果があるかは不明です。
サプリはあくまで医薬品に該当しないので、有効成分の含量や品質が規定されていません。つまり、有効成分があまりに少なすぎて、全然効果がないとしても、製品として販売は可能です。
(逆に医薬品は、有効成分の含量や品質基準が厳しく規定されています。効かない薬は発売できませんし、含量が満たない薬が出荷されると販売停止、製品回収など厳しい措置がとられます)

あまり謳い文句に影響されず、信頼できるサプリを選びましょう。よくわからないのであれば、そもそも「買わない」が答えです。ノコギリヤシ自体は別に珍しい植物でもないので、高価格になる要素はありません

ビオチン L-システイン
髪を太く健康に育てる必須成分
ビオチン
ビタミンB7
毛髪や皮膚の健康維持に不可欠
アミノ酸代謝を促進
不足するとフケ、かゆみ、脱毛の原因に
体内で生成できないためサプリや食事で摂取する必要がある
L-システイン
髪の主成分ケラチンの構成要素
メラニン生成を抑え白髪予防にも効果的
1日50~200㎎が摂取目安

③ ビオチン(ビタミンB7)

  • 効果:毛髪や皮膚の健康維持に不可欠
  • 働き:アミノ酸代謝を促進し、髪を太く育てる
  • 不足すると:フケ・かゆみ・脱毛

ビオチンは体内で生成できないため、サプリや食事での摂取が必須です。


④ L-システイン

  • 効果:髪の主成分ケラチンの構成要素
  • 特徴:メラニン生成を抑え、白髪予防にも効果的
  • 摂取目安:1日50〜200mg

ビタミン、ミネラルの重要性
ビタミンE,C
抗酸化作用で頭皮の老化を防ぐ
血流改善と栄養吸収をサポート
同時摂取で吸収率がアップ
鉄、ミネラル類
血液を作り頭皮への酸素供給を助ける
特に鉄分不足は女性の薄毛にも関係
男女問わずして取るべき栄養素

⑤ ビタミンE・ビタミンC

  • 効果:抗酸化作用で頭皮の老化を防ぐ
  • 役割:血流改善+栄養吸収をサポート
  • おすすめ組み合わせ:ビタミンE+Cを同時に摂取すると吸収率アップ

⑥ 鉄・ミネラル類

  • 効果:血液を作り、頭皮への酸素供給を助ける
  • 特徴:特に鉄分不足は女性の薄毛(FAGA)にも関係
    → 男女問わず意識して摂るべき栄養素です。

ビタミンやミネラルの摂取はサプリとの相性がよいです。
食事でビタミンミネラルを個別に摂取しようとしても、毎日のメニュー献立を有効成分で決めるわけではないので現実的とは言えません。
自分のAGA対策に必要と思われるビタミン、ミネラルはサプリで補いましょう
特にミネラルは、過剰摂取が問題になるので、1日の服用目安を参考に摂りすぎに注意しましょう。

3. サプリでAGA予防をサポートする仕組み

サプリがAGA予防をサポートする仕組み
髪の材料を補う
タンパク質、亜鉛、ビオチン
頭皮環境を整える
ビタミン、抗酸化成分
ホルモンバランスをサポート
ノコギリヤシ
医薬品のようにホルモンを直接抑えるのでなく体の基礎代謝と発毛サイクルを整えることでAGAの進行を緩やかにする

サプリを摂ることで、次の3つの作用が期待できます。

  1. 髪の材料を補う(タンパク質・亜鉛・ビオチン)
  2. 頭皮環境を整える(ビタミン・抗酸化成分)
  3. ホルモンバランスをサポート(ノコギリヤシ)

つまり、医薬品のように「ホルモンを直接抑える」わけではありませんが、
体の基礎代謝と発毛サイクルを整えることで、AGAの進行を緩やかにする のが目的です。


4. AGA予防におすすめの人気サプリ5選

商品名特徴主成分価格(税込)評価
チャップアップサプリメントAGAケアの定番。ノコギリヤシ+ビオチン配合ノコギリヤシ、亜鉛、ビオチン約4,200円★★★★★
ボストン サプリメント男性ホルモン対策重視型。DHT抑制に強みノコギリヤシ、イソフラボン、亜鉛約5,000円★★★★☆
イクオス サプリEXプラス医師監修。髪の栄養成分をバランス配合亜鉛、L-システイン、ビタミン群約6,000円★★★★☆
リグロースラボ サプリメント海外発。高濃度ノコギリヤシ配合ノコギリヤシ、パントテン酸、鉄約3,800円★★★★
DHC ノコギリヤシ+亜鉛コスパ抜群。手軽に始めたい方向けノコギリヤシ、亜鉛約1,000円★★★☆

👉 医薬品と併用する場合は、医師または薬剤師に相談してから使用しましょう。

薬剤師としてAGA予防にオススメ成分ノコギリヤシ、亜鉛、ビオチンです。
鉄はちょっと副作用が多くて使いづらいのと、抗生物質と飲み合わせが
わるい
組み合わせがあり、要注意と言えます。
値段と品質のバランスが取れているのはチャップアップかDHCではないでしょうか。

5. AGAサプリの選び方【3つのチェックポイント】

① 主成分が明確に記載されているか

「髪に良い」「発毛サポート」とだけ書かれたサプリは避けましょう。
成分と配合量が明確なものを選ぶのが基本です。

サプリメント効能効果に関する広告が一切禁止されています。
広告業者はあの手この手で、「なんか効きそう」と思わせてきますが
注意してください。
ちなみに、メチャクチャ効果があるサプリはこの世に存在しません。なぜなら、人体に対する作用が強いものは強制的に医薬品に該当し、当然その規制をうけるのでサプリとして販売できないからです。例えば、抗がん剤や心不全、脳卒中にすごく効くサプリはありません

② 国内製造・GMP認証工場で作られているか

品質と安全性を重視するなら、国内製造+第三者認証のある製品を選びましょう。

③ 継続しやすい価格であるか

サプリは 最低3か月以上の継続で効果を実感しやすくなります。
価格と続けやすさのバランスも大切です。


6. サプリと医薬品・生活習慣の併用が効果的

サプリだけではAGAを根本的に治すことはできません。
しかし、医薬品や生活改善と組み合わせることで効果を最大化できます。

目的方法
抜け毛抑制フィナステリド・デュタステリド(医薬品)
発毛促進ミノキシジル(外用薬・内服薬)
栄養補給亜鉛・ビオチン・ノコギリヤシ(サプリ)
頭皮環境改善正しいシャンプー・マッサージ

この4つをバランスよく取り入れるのが理想的です。


7. 注意点 ― 過剰摂取はNG

AGAサプリの過剰摂取はNG
注意すべき成分
亜鉛
1日40㎎を超えると吐き気や免疫低下のリスク
鉄分
過剰摂取で肝臓に負担をかける
正しい摂取方法
サプリは飲めば飲むほど効くものではない
適量を守り継続的に摂取することが最も重要

サプリは「飲めば飲むほど効く」ものではありません。
特に亜鉛や鉄などのミネラルは、過剰摂取で体調不良を引き起こすリスクがあります。

  • 亜鉛:1日40mgを超えると吐き気や免疫低下
  • 鉄分:過剰摂取で肝臓に負担

適量を守り、継続的に摂取することが最も重要です。


まとめ|サプリは「AGA予防のベースづくり」

AGAまとめ
サプリはAGA予防のベースづくり
サプリの位置づけ
治療ではなく予防、サポートが目的
有効成分
亜鉛、ノコギリヤシ、ビオチン、L-システイン
AGAに対する総合的なアプローチ
医薬品、サプリ、生活改善の3本柱で取り組む
継続が鍵
継続摂取と適量管理が成功のカギとなる
  • AGAサプリは 治療ではなく予防・サポートが目的
  • 有効成分は「亜鉛」「ノコギリヤシ」「ビオチン」「L-システイン」
  • 医薬品+サプリ+生活改善の3本柱で取り組む
  • 継続摂取と適量管理が成功の鍵

AGAは進行性の疾患ですが、体の内側からのケアを取り入れることで進行を遅らせることが可能です。
今日からサプリを取り入れ、髪の健康を内側から守りましょう。

今回の記事ではAGAに有用なサプリについてその選び方や注意点を中心にご紹介しました。サプリは規制が少ないので、ちゃんとしたモノから怪しいのまで玉石混交。今回、信頼できるものとしてチャップアップとDHCのサプリはおススメで紹介しましたが、よくわからない信頼できない商品はお金の無駄にならないよう、注意してくださいね。

最後に私が現役薬剤師として信頼しているクリニックのご紹介です。
AGA治療にも積極的なので近隣の方は是非ご相談なさってください。
福島県 久津医院さん とても話しやすいDrです。

次回は「フィナステリドとデュタステリドの違いを徹底比較」をご紹介します。