薬局売却後のライフプラン|資産運用・第二の人生設計 売って不幸にならないために 

薬局売却後のライフプラン 薬局 M&A

はじめに

薬局売却は経営者にとって大きな節目となるイベントです。
売却益を得て「経済的な自由」を手にする一方で、次にどのようなライフプランを描くかによって、満足度は大きく変わります。

実際、薬局オーナーの中には「売却後に資産を上手く運用できず、老後資金に不安を抱える人」や「やりがいを失って心身の健康を崩す人」もいます。
逆に「資産を安定的に運用し、第二の人生を充実させている人」も多くいます。

本記事では、薬局売却後のライフプランを 資産運用・再就職・第二の人生設計 の観点から詳しく解説します。

皆さん、こんにちは!
YAKUDACHI鈴木です。
今回は薬局売却後のライフプランについてご紹介します。
忙しく働いてきた方ほど、薬局売却後は何をすればよいか不安になるのではないでしょうか。
自分から仕事を取ってしまうと何が残るのか?家族に居場所はあるのだろうか?
薬局を売却した後も働くのは自由です。ただ、多くの元経営者の方は燃え尽き症候群でその後、新たに働くことはありません。
さて、あなたは第二の人生をどう生きますか?


薬局売却後に得られる資金とその使い道

薬局売却後の資金、どう使う?

薬局売却益は、規模や立地によりますが数千万円〜数億円になることがあります。
このまとまった資金をどう使うかが、今後のライフプランを左右します。

  • 生活資金として確保:老後生活の安心を確保
  • 資産運用に回す:株式、不動産、投資信託などで安定収入を得る
  • 事業再投資:別業種や医療介護関連事業に再挑戦
  • 家族への資産承継:贈与や信託を活用し、次世代に資産を残す

👉 最初にやるべきことは「生活費と運用資金のバランスを決めること」です。


資産運用の選択肢

資産運用の選択

薬局売却益を得た後、多くの経営者が関心を持つのが「資産運用」です。

1. 株式・投資信託

  • 流動性が高く、運用開始が容易
  • 分散投資でリスクを抑えやすい
  • 長期的にインフレ対策にも有効

2. 不動産投資

  • 安定的な家賃収入が期待できる
  • 節税効果(減価償却)が得られる
  • 管理コストや空室リスクに注意

3. 債券・定期預金

  • リスクを抑えたい人向け
  • 金利水準は低いが、元本の安全性が高い

4. 事業投資・ベンチャー投資

  • 医療・介護分野への再投資は知見を活かせる
  • 高リスク・高リターンで慎重な判断が必要

👉 ポイントは「リスク許容度とライフスタイルに合わせたポートフォリオ設計」です。


再就職・キャリア継続の選択肢

働き続ける?新たな道へ?

薬局売却後、「もう仕事はしない」という人もいれば、「まだ働きたい」という人もいます。

1. 薬剤師として再就職

  • 勤務薬剤師として地域薬局や病院で勤務
  • パート勤務なら自由度も高い
  • 経営のストレスがなく、現場のやりがいを継続できる

元薬局経営者の方で引退後、薬剤師として就職される方は稀ですし、そのほとんどはご友人の薬局の手伝いです。つまり一般的な労働者としての薬剤師になる方はあまりいません。

2. コンサルタント・顧問業

  • 自身の経営経験を活かし、薬局M&Aや経営改善のコンサルタントに
  • 仲介会社や調剤チェーンから顧問依頼を受けるケースも

コンサルタントというより、他の薬局オーナーを紹介して紹介料を貰う元薬局経営者の方は少ないですがお見かけします。
一部のM&A仲介は薬局を売却する経営者を紹介すると、そのオーナーが売却した際の仲介手数料の○○%をキックバックする契約になっている場合があります。

3. 教育・研修分野

  • 薬剤師教育や後進育成に携わる
  • 大学や専門学校での講師、企業研修講師として活躍

4. 別業界への挑戦

  • 健康食品、介護、ITなど新規事業に参入
  • 売却益を元手に「第二の起業」を目指すケースも

第二の人生設計

第二の人生をどう描く?

薬局売却は「終わり」ではなく「新しい人生のスタート」です。

1. 家族との時間

  • 売却によって経営から解放され、家族との時間が増える
  • 子や孫への資産承継や教育資金支援も可能に

家族との時間が増えるのはうれしいですね。できればまだ可愛いときに一緒にいる時間があるともっと良いです。
せっかく、自分に時間ができても親離れしていては、向こうが一緒にいたいと思っていないかもしれないですし・・・(寂しいですが)
余談ですが、私は今、現役中もかなり子供との時間をしっかり取るようにしています。

2. 趣味・社会活動

  • ゴルフ、旅行、地域ボランティアなど、自己実現の時間に充てられる
  • 地域医療や福祉活動に参加する経営者も多い

ゴルフが好きな人は羨ましいですね。私はやらないので、全然、その良さがわかりません。
ただ、ゴルフは割と年齢が高くなっても競技人口が多いので、引退後の趣味としてはとても良いと思います。ご友人の中にもゴルフ仲間がいるのではないでしょうか。
私は、釣りが好きなので、仕事を引退したら釣りをしながらマイボートで世界中を航海したいと考えています。相棒は大好きな愛犬を予定しているので彼女には長生きしてもらう必要があります。もし息子がニートにでもなっていたら、連れていくかもしれません。

3. セカンドライフの安心設計

  • 健康維持のための生活習慣改善
  • 医療・介護費用の備え
  • 相続や遺言を含めた資産承継対策

健康維持は引退後に始めるのではなく、そもそも現役中から始めましょう。
日常的な運動はストレスを軽減するのは広く知られていますが、脳機能の改善にもとても役立ちます。いつまでもクリアな脳を維持するためにも運動は欠かせません。
実際、欧米のビジネスパーソンは自らの生産性向上にフィットネスを日常生活に取り入れています。


成功事例と失敗事例

明暗を分けた事例

成功事例

首都圏のA氏は薬局を2億円で売却。売却益を不動産と投資信託に分散投資し、毎月安定した収入を確保。
また、薬局経営の経験を活かしてコンサルタント業務を始め、精神的な充実感も得ています。

失敗事例

地方のB氏は売却益を一度に株式投資へ投入し、大幅に損失。
さらに「もう働かない」と決めたものの、やりがいを失って生活の張りがなくなり、健康を害してしまいました。


まとめ

成功する薬局売却後のライフプラン

薬局売却後のライフプランは「資産の管理」と「人生の充実」の両立が重要です。

  • 売却益を守り、増やすための資産運用
  • 自分に合った働き方や社会貢献活動の選択
  • 家族や健康を考慮した第二の人生設計

これらをバランスよく組み合わせることで、薬局売却は単なる「経営の終わり」ではなく「新しい人生の出発点」になります。