
「最近抜け毛が増えた」「頭皮が脂っぽくなってきた」――
そんな悩みを感じたら、まず見直すべきは シャンプー選び です。
AGA(男性型脱毛症)は主にホルモンや遺伝によって起こりますが、
頭皮環境の悪化も進行を早める大きな原因のひとつ。
正しいシャンプーを使って頭皮を健康に保つことで、
薄毛の進行を防ぎ、発毛治療の効果を高めることができます。
この記事では、AGA予防に効果的なシャンプーの選び方と人気おすすめ商品を現役薬剤師の鈴木が徹底比較します。
AGA予防に効果的なシャンプーをご紹介しますが、値段が高いですし、洗浄成分が頭皮に残るとそれ自体が悪影響を及ぼすこともあります。
例えば、整髪料を落とすために一般のシャンプーで軽く予洗いしてから、AGA予防シャンプーを使用すれば、少しの量で充分泡立ちますよ。
Contents
1. AGA予防シャンプーの役割とは?

まず理解しておきたいのは、シャンプーだけでAGAは治らないという点です。
しかし、シャンプーは「頭皮環境を整える」という重要な役割を担っています。
シャンプーの主な目的
- 皮脂や汚れを落とし、毛穴の詰まりを防ぐ
- フケ・かゆみを防止し、炎症を抑える
- 頭皮の血行を促進し、毛根の健康を維持する
- 育毛成分が浸透しやすい状態を作る
つまり、**治療効果を高める“土台作り”**がシャンプーの役割です。
2. AGA予防シャンプーの選び方【5つのポイント】

① 洗浄成分に注目
頭皮への刺激が強い高級アルコール系(ラウレス硫酸Naなど)は避け、
アミノ酸系またはベタイン系の洗浄成分を選びましょう。
成分タイプ | 特徴 | おすすめ度 |
---|---|---|
アミノ酸系 | 頭皮にやさしく保湿力が高い | ◎ |
ベタイン系 | マイルドな洗浄力で低刺激 | ○ |
高級アルコール系 | 洗浄力が強く乾燥を招く | × |

② 頭皮ケア成分が入っているか
頭皮の炎症や酸化を防ぐために、以下の成分が含まれているものを選びましょう。
- グリチルリチン酸2K:炎症を抑える
- ピロクトンオラミン:フケ・かゆみを防止
- アラントイン:頭皮の再生をサポート
③ 保湿・血行促進成分をチェック
- アミノ酸・ヒアルロン酸・コラーゲン:乾燥予防
- センブリエキス・カフェイン・ビタミンE誘導体:血行促進
頭皮が乾燥すると皮脂が過剰分泌され、毛穴詰まりや炎症を引き起こすため、
保湿+血流促進効果を持つシャンプーが理想です。

④ 香料・シリコンの有無
強い香料やシリコンは頭皮に刺激を与えたり、毛穴を塞ぐ可能性があります。
無香料・ノンシリコンタイプを選ぶのが安全です。
よく悪者にされがちな、シャンプーに入っているシリコンですが
髪の毛のハリとかボリュームを出すという意味では、とても頼りになる成分です。
自分の髪質や髪型と相談して、必要に応じてシリコン入りのシャンプーを選んでもよいです。
⑤ 医薬部外品を選ぶ
「医薬部外品」表記のあるシャンプーは、育毛効果が厚生労働省に認可されています。
“スカルプケアシャンプー”よりも信頼性が高いのが特徴です。
医薬部外品には「薬用」の記載があります。
3. AGA予防におすすめの人気シャンプー5選
ここからは、実際に人気のあるAGA予防向けシャンプーを比較して紹介します。
商品名 | 特徴 | 主成分 | 価格(税込) | 評価 |
---|---|---|---|---|
スカルプD(アンファー) | メンズシャンプーの定番。皮脂コントロールと保湿を両立 | グリチルリチン酸2K、豆乳発酵液 | 約3,900円 | ★★★★★ |
チャップアップシャンプー | ノンシリコン・アミノ酸系。髪と頭皮をやさしく洗う | コカミドDEA、カミツレ花エキス | 約3,300円 | ★★★★☆ |
U-MAシャンプー | 馬油配合で保湿力抜群。頭皮の乾燥に悩む人向け | 馬油、加水分解ケラチン | 約4,800円 | ★★★★☆ |
バイタリズム スカルプケア | コスパ重視。ドラッグストアで購入可能 | ピロクトンオラミン、カフェイン | 約2,000円 | ★★★★ |
オーシャントリコ スカルプケア | 若年層に人気。香りが良く使い心地◎ | センブリエキス、アミノ酸系洗浄剤 | 約2,200円 | ★★★★ |
医薬部外品で、かつアミノ酸系洗浄成分を採用している商品が最もおすすめです。
私はチャップアップを使っています。
シャンプー自体の匂いが良いのと、加齢臭も防いでくれるので
スカルプケアだけでなくエイジングケアもできる優れものです。
価格帯は真ん中位ですが、自分しか使わなければ結構長持ち(2~3ヶ月)するので
値段は気になりません。
リンク置いとくので、ご購入検討される方はどうぞ。
チャップアップはノンシリコンでアミノ酸系洗浄剤のシャンプーです。
4. 正しいシャンプーの使い方【AGA予防の基本ケア】

シャンプーの選び方と同じくらい大切なのが「使い方」です。
間違った洗髪は、せっかくのシャンプー効果を台無しにしてしまいます。
正しい手順
- 予洗い(ぬるま湯で1分以上)
→ これで8割の皮脂汚れが落ちます。 - シャンプーを泡立ててから塗布
→ 原液を直接つけるのはNG。 - 指の腹でマッサージ洗い
→ 爪を立てると頭皮を傷つけます。 - しっかりすすぐ
→ 残留成分は炎症の原因になります。 - タオルドライで軽く乾かす
→ ドライヤーは近づけすぎないように。
男性は女性と違ってヘアケアの概念があまりありません。なので、結果としてシャンプーの正しいやり方を知らない方が多いです。
若いころはそれこそ、汚れが落ちればOKといった認識だったのではないでしょうか。
私もその一人でした。
多くの男性の勘違いの一つが「シャンプーはたくさん使うと汚れが落ちる」でしょう。
短髪の多い男性の場合、ポンプ式であればワンプッシュでも多いくらいです。
ただし、整髪料(特にワックス)は落とすのに多量の界面活性剤を必要とするので
2,3プッシュする方も多いのでは?
そんな時は、2回に分けて洗ってみてください。
1回目はワンプッシュだけのシャンプーで主に整髪料を落とします。この時、泡立ちが悪いですが気にしなくて大丈夫です。いつもどおり流します。
2回目に半分くらいプッシュしてシャンプーしてみてください。びっくりするほど泡立ちます。
5. シャンプーだけでは不十分 ― 総合的なケアが必要

シャンプーはあくまで「頭皮環境を整える基礎」。
AGAの進行を防ぐには、次のようなケアを組み合わせることが重要です。
- 内服薬(フィナステリド・デュタステリド):DHT抑制
- 外用薬(ミノキシジル):発毛促進
- 食事改善:髪の材料(タンパク質・亜鉛・ビタミン)補給
- ストレスケア:自律神経の安定
これらを組み合わせることで、より効果的なAGA予防・改善が期待できます。
6. まとめ|シャンプーはAGA対策の第一歩

- AGA予防シャンプーは「治療」ではなく「頭皮環境の土台づくり」
- アミノ酸系・医薬部外品・低刺激タイプを選ぶ
- グリチルリチン酸2Kやピロクトンオラミン配合が理想
- 正しい洗髪方法で、頭皮への負担を減らす
- シャンプー+薬+生活習慣の3軸で総合ケアを行う
頭皮を清潔に保ち、健康な髪が育つ環境を作ることが、AGA予防の最初のステップです。
今日から自分に合ったシャンプーを選び、薄毛の進行をストップさせましょう。
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