AGA治療をやめるとどうなる?再発リスクと対処法を現役薬剤師が徹底解説

AGA治療をやめるとどうなる 再発リスクと対処法解説 AGA概要
「薬で髪が増えてきたし、もう治ったかも」
「副作用やコストが気になるから、そろそろやめたい」

そんな理由でAGA治療を中止する人は少なくありません。

しかし、結論から言うと――
AGA治療をやめると高確率で再発します。

本記事では、AGA治療を中断した際に起こる体内の変化や再発のメカニズム、
再発を防ぐための正しい治療継続法について詳しく解説します。

「薬で髪が増えてきたし、もう治ったかも」
「副作用やコストが気になるから、そろそろやめたい」

そんな理由でAGA治療を中止する人は少なくありません。

しかし、結論から言うと――
AGA治療をやめると高確率で再発します。

本記事では、AGA治療を中断した際に起こる体内の変化や再発のメカニズム、
再発を防ぐための正しい治療継続法について詳しく解説します。

現役薬剤師の鈴木です。AGA治療は中断すると抜け毛が再発します。
これはAGA治療の宿命です。あくまで、治療薬によってAGAによる抜け毛の進行が止まっているだけにすぎず、体内のホルモン産生に変化はありません。(専門的ですが、薬理特性的にDHT生成が増大している恐れすらあります)
しかも、治療を中断しても、見た目の変化は遅れてやってきます。薬を飲まなくても初めのうちは大丈夫な気がしてしまうので勘違いしないようにしてください。

1. AGAは「治る」病気ではなく「抑える」病気

AGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモン「テストステロン」が
酵素「5αリダクターゼ」によって「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換され、
毛根を萎縮させることで発症します。

このDHTは生涯分泌され続けるため、薬で抑えない限りAGAは進行を続けます。

つまり、AGA治療薬(フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジル)は
「根治薬」ではなく「進行を止める・発毛を促す薬」なのです

AGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモン「テストステロン」が
酵素「5αリダクターゼ」によって「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換され、
毛根を萎縮させることで発症します。

このDHTは生涯分泌され続けるため、薬で抑えない限りAGAは進行を続けます。

つまり、AGA治療薬(フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジル)は
「根治薬」ではなく「進行を止める・発毛を促す薬」なのです。

2. AGA治療をやめた瞬間から何が起こるのか?

AGA治療中止後の体内変化

AGA治療を中止すると、薬の効果が切れると同時に、
再びDHTが生成され、毛根へのダメージが再開します。

① フィナステリド・デュタステリド(AGA内服薬)をやめた場合

  • DHT抑制効果が消失(約1〜2週間で元の状態へ)
  • 再び抜け毛ホルモンが増加
  • 成長期の髪が退行期・休止期へ移行

👉 数か月以内に抜け毛が増え、半年〜1年で元の薄毛状態に戻るケースが多数。

② ミノキシジル(AGA外用剤)をやめた場合

  • 血流改善・発毛刺激がなくなる
  • 成長途中の髪が十分に育たず脱毛
  • 「リバウンド脱毛(休止期脱毛)」が起こることも

👉 外用薬・内服薬問わず、「使っている間だけ効く薬」であることを理解しておく必要があります。

3. 実際にどのくらいでAGAによる抜け毛は再発するのか?


AGA再発までの期間
AGA治療薬服用中止後60~80%の人が1年以内に薄毛再発

臨床データによると、フィナステリドやデュタステリドの服用をやめた人の
60〜80%が1年以内に薄毛が再発しています。

中止後の経過期間主な変化
1〜2か月DHTが増え始める(体内ホルモン値が元に戻る)
3〜4か月抜け毛が増え始める
6か月髪が細くなりボリュームダウン
12か月服用前の状態にほぼ戻る

このように、AGA治療をやめると「ゆっくり元に戻る」のではなく、
時間差で確実に再発していくのが特徴です。

4. AGA治療を「やめたのに髪が維持できている」ように見える理由


AGA治療を中断しても
中止後すぐには変化が見えないため、
「やめても問題なかった」と感じる人もいます。

しかし、それは一時的な錯覚。

髪の成長サイクル(毛周期)は約3〜5年のため、
見た目の変化が現れるまでに数か月〜半年のタイムラグがあります。

つまり、半年後・1年後に急激な薄毛が再発することが多いのです

中止後すぐには変化が見えないため、
「やめても問題なかった」と感じる人もいます。

しかし、それは一時的な錯覚。

髪の成長サイクル(毛周期)は約3〜5年のため、
見た目の変化が現れるまでに数か月〜半年のタイムラグがあります。

つまり、半年後・1年後に急激な薄毛が再発することが多いのです。

5. AGA治療をやめる際に注意すべき3つのポイント

AGA治療中止時の3つの注意点
医師に相談せずに自己判断で中止しない
副作用が怖い場合は用量調整で対応
コストが理由なら維持治療プランを検討

① 医師に相談せず自己判断でAGA治療を中止しない

ホルモンバランスや体質によって、薬の切り方・減らし方は異なります。
急にやめるとリバウンド脱毛が強く出ることもあるため、
医師の指導のもとで段階的に中止するのが安全です。

② AGA治療薬の「副作用が怖い」場合は用量調整で対応

  • 頭皮のかゆみ → 外用薬の濃度を下げる
  • 性欲減退 → 服用間隔を2日に1回に変更

このように、完全にやめる前に調整する選択肢があります。

AGA治療薬が男性ホルモン生成、バランスに影響をあたえるのは間違いありません。ただし、性欲減退の副作用が起きる可能性はかなり低いです。
医薬品の添付文書上でも勃起不全の副作用は1%程度とされています。
そもそも、性欲減退、勃起不全が起きてもおかしくない年代の人が服用する薬ですので
服用中のそういった症状を一概に薬の副作用だとするのは誤りだと思います。

③ AGA治療のコストが理由なら「維持治療プラン」を検討

多くのAGAクリニックでは、改善後の「維持治療」を安価に提供しています。
月5,000円前後で継続できる場合もあり、費用負担を減らしながら再発を防げます。

そもそも自由診療美容系クリニックでは、商業主義というか、あれもこれもと高額なプランを契約させようとする商法を行う業者も考えられます。
費用に疑問を感じたら、シンプルに信頼できる内科医院を受診するとよいです。
多くの開業医院ではAGA治療薬の処方を行っています。
費用も美容系に比べ安価な場合も多いと思います。

6. AGA再発を防ぐには「維持治療」が最も効果的

維持治療が最も効果的
AGA治療の基本サイクル

AGA治療の基本サイクルは以下の3段階です。

フェーズ内容期間の目安
改善期抜け毛を減らし、発毛を促す3〜6か月
安定期発毛を維持・髪を太くする6〜12か月
維持期改善後の状態をキープ1年以降

多くの専門医が、改善後も維持治療を最低でも1〜2年続けることを推奨しています。
その後は薬の量を減らしたり、1日おきの服用に切り替えたりしてもOKです。


7. AGA治療をやめたいときの代替策

AGA治療中止の代替策
いきなり中止するのではなく、段階的なステップを踏む
用量を減らす
外用薬に切り替え
栄養補助で補う
生活習慣を徹底

「もう薬をやめたい」と思ったとき、いきなり中止するのではなく、
次のような“移行ステップ”を踏むのがおすすめです。

  1. 医師と相談して用量を減らす(例:半量や隔日服用)
  2. 発毛が安定していれば外用薬だけに切り替える
  3. 栄養補助サプリ(亜鉛・ノコギリヤシ・ビオチン)で補助
  4. 頭皮ケア・睡眠・ストレス管理を徹底

このように段階的に減らすことで、リバウンド脱毛のリスクを抑えられます。


8. AGA治療を継続するメリット

AGA治療継続のメリット
髪のボリューム維持
見た目年齢が若く
自信と印象向上

将来コスト削減
  • 髪のボリュームが維持できる
  • 見た目年齢が若く保てる
  • 自信や対人印象が向上
  • 将来的な植毛コストを抑えられる

つまり、**AGA治療はコストではなく“自己投資”**です。
月数千円の維持で10歳若く見られるなら、その価値は十分にあります。


9. AGA治療をやめても再発しにくい人の特徴

AGA治療をやめても再発しにくいヒト
生活習慣が整っている
ストレス管理ができている
遺伝的リスクが低い
頭皮ケアを継続
  • 生活習慣が整っている(睡眠・食事・運動)
  • ストレス管理ができている
  • 遺伝的リスクが低い
  • 頭皮ケアを継続している

こうした人でも完全な再発防止は難しいですが、
再発までの期間を長く延ばすことは可能です。


10. まとめ|AGA治療「やめる」より「続ける」ほうが確実に得策

まとめ
AGA治療はやめるより続ける方が確実に得策
  • AGA治療をやめると 半年〜1年で再発する可能性が高い
  • 原因ホルモン(DHT)は生涯分泌され続ける
  • 改善後も維持治療を行うことで安定状態をキープできる
  • いきなり中止せず、医師と相談して段階的に減薬する
  • 継続こそが「発毛維持」の最大のポイント

AGAは“やめたら終わり”ではなく、“続けることで守れる”病気です。
見た目も自信も取り戻すために、焦らず、賢く継続治療を選びましょう。