薬剤師が40歳までに独立すると決めたら読む本おすすめ5冊

薬剤師キャリア




いつか独立したいなぁって思っていませんか???

ぼんやり願望ではなく、夢には日付を入れましょう!!!

薬剤師にとって独立は一つの夢です。

いまこの記事を読んでいるあなたにとってもそうかもしれません

私もずっと独立したいと思って働いてきました。 幸い、去年、夢がかなって自分の薬局を持つことができました。

ただ、多くの薬剤師にとって独立が高いハードルであることは事実何から手を付けたらよいのかさっぱりわかりません。

今回は独立するその心構えや意識、モチベーションを保つために読むべき本を 5冊ご紹介します。

独立しようと心に決めたからといって、すぐに独立のチャンスが巡ってくるわけではありません

ただ、そういうときに、何もせずにいると、いつの間にか現状に慣れてしまって、気づいたらユデガエルに・・・

そうならないためにも、読書で独立の意識付けを継続して、チャンスが巡って来たらすぐに動ける準備をしておきましょう。

チャンスの女神を捕まえるコツは・・・そうです。前髪をつかむんです。

チャンス

独立を心に決めた薬剤師も案件獲得までは暗闇の中

薬剤師の独立は案件獲得に一番時間かかります。これは知り合いのDrとの開業独立支援制度M&Aもそうです。この独立案件獲得までの期間モチベーションを維持することが大切になります。

しっかりとした案件さえ決まってしまえば、あとは粛々と独立に向けた作業をしていくだけなので、(プレッシャーはかかるかもしれませんが)モチベーションは問題になりません。

対して、案件獲得までの期間は、特に何もイベントありません。多くの人は会社員として働きながら、独立待機中となります。独立待機中のはずが、周囲に流されて独立資金に手を付けたり転職や昇進などで、いつの間にか夢を諦めることも。独立案件獲得までの期間をどう過ごすかで、実際に独立できるかどうかが決まります

独立したくて仲介業者に登録したものの、全く案件紹介されないと、やっぱり自分には無理だったのかと不安になるのもわかります。

独立案件が決まるまでは、イベントが無いのでモチベーション維持には工夫が必要です。明確な目標をもって読書することで、自分が独立することを意識付けしましょう。

薬剤師の独立に必要な精神、心構え

心構え

極端な話ですが、たくさんお金を払えば今すぐ薬局オーナーになることはできます。バリュエーション(企業価値評価)さえしっかりしてれば、恐らく経営も問題なくできてしまいます。ただし、ただのお金儲けではなく薬剤師として経営者として自分の思い通りの医療を提供しようとすると、身につけなければならない精神や心構えがあります。

  • 断られても、恥をかいても折れないメンタル
  • 矛盾を受け入れる精神的な厚み
  • 地域貢献、福祉、利他

読書は優れた経営者の心構えに触れる最良の勉強法です。独立しようと思ったら、是非、読書で自分の内面を強くしましょう。

断られても、恥をかいても折れないメンタル

独立して経営者になると、恐らくほとんどの薬剤師が感じることがあります。

それは「信用がない」ということ。

それまで、どこかの法人の会社員、職員だったときにはクレジットカードやローンの審査で落とされることもなかったかと思いますが、独立したての法人経営者は信用力ゼロです。

平気で各種ローン審査は不合格となります。そんな時にいちいち落ち込んでいては前に進めません独立するならば、折れないメンタルが必要です。

悪く言えば鈍感なメンタルは起業家の必須アイテム華々しくスタートするのはほんの一握りだけ。多くの起業家は泥水すすって居座るんです。私は成功した起業家の、苦労話を読んで、あの人もそうなら俺は大丈夫。と、変に安心してました。

矛盾を受け入れる厚み

特に薬局の職員だった場合には、本来、持っていてもよい視点ですが、医療と経営は時に矛盾します。

医療は本質的にNPO

医療は本質的にはNPOです。病気の患者さんのために尽くすこと、それは商売にはなりえません。ただし、経営として成立させるために、診療報酬や調剤報酬という仕組みがあり、医療を(国が考える)正しい方向に導いています。ちなみに医院は医療法人として認められているので純然たるNPOです。

薬局の法人形態は株式会社が認められている

薬局の運営主体は個人もしくは法人なので、多くは株式会社です。また、医療法人化も認められません。いわゆる産業分類では小売業となり、少なくとも名目上は営利企業です。

薬局は株式会社かつ医療提供施設

ただし、薬局が営利企業だからといって医療でないかと言えばそれは違います医療法にも薬局は医療提供施設として位置づけられています。これは国家からのメッセージだと考えられます。つまり、薬局は医療提供施設として患者のために医療を提供し、かつある程度営利企業として経済効率を優先させなさいということ。医療法人には成しえなかった効率化の追求薬局の使命として、この医療と営利という矛盾を受け入れなければなりません

医療とは、薬局とは、企業とは。そんな本質的な問いかけをしてくれる良書を読みましょう本質を自分の言葉で語れないと、社員が迷います

地域貢献、利他が最も独立薬剤師にとって大切

最後に薬剤師の独立に最も必要な精神をお伝えします。それは地域貢献と利他の精神です。これは独立して経営者となった薬剤師の最も大きな強みです。

なにより「やりがい」につながる

地域住民のために、患者さんのために!働くのはなによりの「やりがい」につながります。

サラリーマン薬剤師時代には実現できなかった地域貢献の取り組みも、経営者となったあなたは自分の判断で実行することができます。

私は、この「やりがい」が独立の一番のメリットだと思っています。

地域にコミットすることは会社員にはない強み

会社員として大きな組織の一員となっている場合、地域にコミットすることは難しいです。これは会社の意思決定に従わなければならない会社員の性とも言えます。

衣食住を地域に根差すことで経営安定化につながる

衣食住を地域に根差すことは薬局経営にプラスに働きます。例えば地域の子供会や老人会、お祭りや清掃活動など地域活動はそこで生活するからこそ機会が生まれます。独立して薬局オーナーとなった場合、地域のイチ社長さんとして扱われ、周囲からも一定の期待をもって見られます。地域活動に参加することで、思いがけない処方箋増加につながることでしょう。

地域での認知が上がると、経営は安定します。

独立すると決めた薬剤師が読む本5冊

それではここからは、独立を目指す薬剤師が読むべき本をご紹介します。選定基準は既述のように、独立のモチベーションを維持することと、独立に必要な精神、心構えを習得するために役立つ本です。

起業家 藤田晋

私はずっと藤田社長の事を、渋谷のIT系キラキラ社長だと勘違いしてました。ごめんなさい。IT系メガベンチャー株式会社サイバーエージェント(アメブロの会社)社長の藤田晋さんの著作自身の起業、ITバブルやアメブロ事業立ち上げなど起業家の苦しみ、リアルが赤裸々に書かれていた。独立、起業する人必読

金持ち父さん貧乏父さん ロバート・キヨサキ

全世界で売れまくったベストセラーなので、既に読んでいる人も多いと思います。著者はアメリカの投資家ロバート・キヨサキ氏シンプルに会社員であり続けることのデメリットを理解できる。周囲が会社員に囲まれていると、なかなか気づけないので、環境を変えずに意識だけ変えようと思うなら、読むしかない

好きなことだけして生きていけ 千田琢也

副業なんてありえない、退職したら家族が路頭に迷う、独立は大きなリスク・・・のような「なんとなく、やっちゃいけないこと」みたいな意識が会社員生活で身についてしまった人読むとよいです。千田本(千田琢也さんの著作はファンから千田本と呼ばれている)はどれもそうですが、思い込みや既存の役に立たない概念ものの見事に壊してくれる、そんな本ばかりです。「いやなことも、我慢して・・・」なんて思っているなら、一刻も早く読むべき良著

グーグルを超えると言ってくれ 成功を思い描く経営 羽谷朋晃

経営コンサルタントの羽谷朋晃さんの著作。独立、起業するからには、会社員時代には見ることのできなかった景色が見たいはず。素直に自分の願望を肯定するために読む本自分自身が独立したいんだ!といつでも思い出せるようになる。

でっかく考えて、でっかく儲けろ ドナルド・トランプ&ビル・ザンカー

賛否両論あるかと思いますが、私には良い影響を与えた本ですので、ご紹介。元米国大統領ドナルド・トランプ氏まだ政界進出する前の著作。大統領になる前から「あっ、もともとこの人・・・」と気づくでしょう。ただし、私は真面目に、独立、起業を目指すなら読むべき本だと考えています。確かに批判も多い方だとは思いますが、順風満帆だったわけなく、多くの逆境を乗り越えて現在のポジションまで上り詰めた同氏の思考を学べる(学びたくない?)良著。悪いところには目をつぶり、良いところだけ学べば良いんです。

あなたも読書で独立薬剤師になろう

春

最後まで読んで頂きありがとうございます。

多くの薬剤師にとって独立して自分の薬局を持つことは一つの夢かもしれません。ただ、独立というくらいなので、誰か仲間がいるわけでもなく独りぼっちの戦いになりがち。

教科書があるわけでもないし、成功が約束されているわけでもない。

心が折れそうになること、私も何度もありました。

今回、ご紹介した5冊の本が、独立を目指す薬剤師の皆様に何かの助けになれば幸いです。

(ちなみにタイトルにある「40歳までに~」は、30歳で会社員になった私が、就職の時に10年後、40歳までに独立すると決めていたからタイトルにしました。)

なお、当社YAKUDACHIでは「そろそろ引退を・・・」とお考えの薬局経営者様、ご自身の後継者をお探しの薬局経営者様に、事業承継を手数料無料にてご提案させていただいております。企業への売却はもちろん、当社には独立希望の薬剤師も多数登録ありますので、是非一度、ご相談ください。お知り合いにも是非、ご紹介ください。